マンションの水がマズイ原因は受水槽(貯水槽)にあり?解決法も
従来のマンションでは一般的に、各自治体の水道から建物内の水槽に貯める「貯水槽(受水槽)型」という給水方法が一般的でした。
貯水槽(受水槽)に貯めた水を高架水槽などを介して各住戸に給水する仕組みとなっています。
一度貯め込む方式であることから、衛生状態の懸念や水質の悪化などを心配する声もあり、「水が美味しくない」と感じる方も少なくありません。
そういった背景からも年々都市部を中心に、直結給水方式へと切り替えるマンションが増えてきています。
ですが、一概に受水槽(貯水槽)が悪いという訳ではなく、メリット・デメリットが存在します。
今回はマンションが受水槽(貯水槽)型のメリット・デメリット、また安心して水を飲む方法となどを紹介していきたいと思います。
受水槽(貯水槽)のメリット・デメリット
受水槽(貯水槽)のメリット
受水槽のメリットは、マンションに水を一度貯め込むというその仕組みにあります。
現在普及が進んでいる直結給水方式の場合は、マンション内に貯め込む事がないため、災害時や断水時に水を使用できなくなります。
その点、受水槽の場合は、貯水槽内の水がある間は給水可能です。
受水槽(貯水槽)のデメリット
受水槽(貯水槽)の設置者には、適切に管理する責任が求められており、これは法律で定められています。
10トンを超える水槽を設置している場合は、年に一回以上の水質検査と清掃が義務付けられているため一見安全のようにも思えます。
しかし、実際には十分に維持管理されているとは限らず、中には衛生管理が不十分な水槽もあるのが現状です。
適切に管理維持されているマンションは安全か?と言われると不安は残ります。
近年のライフスタイルの変化により、住居への滞在時間の現象が原因で貯水槽内の水が滞留する時間が長くなり、水質の悪化にも繋がっています。
マンションの水道水を美味しく飲む方法
自身で管理しているマンションなら、「タンクを変える」という選択もできるかもしれません。
しかし、大部分の方にとっては、そういった選択はなかなか難しく、自身のマンションがどういった方式か知らない方も少なくありません。
ここからは、受水槽(貯水槽)型だった場合でも、美味しく安心して水道水を飲む方法をご紹介いたします。
夜に水を汲み冷やしておく
受水槽(貯水槽)に一度お水を貯水し、各住戸に給水するという方式のため、一般的に水の使用量が増える夜のお水は循環されておりキレイと言われています。
お風呂や炊事で大量の水が使われる夜の時間帯は比較的新しい水が給水されます。
逆に朝一は、前日の夜の水が給水されるため、貯水槽が不衛生な場合は、貯水槽内のニオイや雑菌が水に混ざっていることも考えられます。
夜の時間帯の比較的新しいお水を容器に入れ、冷蔵庫で冷やしておくと良いでしょう。
一晩置くことで塩素臭を飛ばす事ができます。
更に、人間が水を美味しいと感じる温度が5度〜12度と言われています。
こうすることで冷蔵庫で冷やしておくことで、嫌な匂いもなくなり、水道水を美味しく感じる温度で飲むことができるようになります。
浄水器を設置する
それでも、やっぱり不安という方は浄水器を設置してみてはいかがでしょうか。
一昔前と比べ、とても安価で必要十分な浄水器が簡単に手に入るようになりました。
容器型のものから、蛇口に直接つけるタイプまで、多くのタイプが販売されています。
2000円〜買えるものや、100円ショップでも簡易的な浄水器も売られるようになりました。
「水道水を直接飲むのは。。」という方は浄水器を設置するだけで気兼ねなく水を使用することができるようになります。
マンションの水がマズイと感じたら
マンションの水がマズイと感じた場合、様々な方法で美味しくする手段があります。
毎日使う水だからこそ、美味しく安全に飲みたいですよね。
是非今日から実践してみてくださいね。