原状回復工事に必要な期間とタイミングを知っておこう
「原状回復工事を今すぐしないといけないんです!」
オフィスや店舗の原状回復のタイミングをちゃんと理解していなかったばっかりに、焦ってしまう事があります。
実は契約書を再確認するだけで防げていたようなケースも少なくありません。
今回は担当者の方が直前になって慌ててしまわないように、原状回復工事の期間とタイミングについて詳しく解説いたします。
原状回復工事に必要な期間とタイミング
原状回復とは
テナント側は退去時に、原則退去時(契約終了後)に、原状回復義務が定められています。
原状回復とは、入居時の状態に戻すこと。
- 原状回復工事
- 内装解体工事
- スケルトン仕上げ
- 廃棄物処理
といった原状回復にあたって多くの時間や費用が発生します。
そのため、いつ頃から原状回復工事を着工するのかというのは、移転や退居がきまったらまず初めに考えたいことの一つです。
原状回復工事のタイミング
- マンション
- アパート
といった、一般的な賃貸の場合、退去後に原状回復工事を行ないます。
ですが、オフィスや店舗の場合、契約期間中に原状回復工事を行なう事が一般的です。
原状回復工事を行うタイミングは全て、入居時に交わした契約書に記載されていますので、忘れずに確認しておきましょう。
よくあるトラブルとしては、一般住居と同じように退去後に原状回復工事をすればいいと思っていた為にオーナーとトラブルになるケース。
契約書を確認していなかったばかりに、慌てて工事を依頼する結果になってしまいます。
そのような事がないよう、余裕を持っていつまでに原状回復工事を終わらせて置かなければいかないかを確認しておきましょう。
原状回復に必要な期間は?
原状回復に必要な期間は、規模によってことなりますが、簡単なものであれば、3日程度で終わる場合も。
ですが、30坪以上のオフィスになると1週間〜2週間。
100坪を超える大規模なオフィスになりますと、1ヶ月程度かかる事も珍しくありません。
原状回復工事も施工業者と日取り調整をしなければいけませんので、お願いして直ぐに着工できるというわけでもありません。
退居の予定が決まったら、早め早めに施工業者に相談を始めるようにしましょう。
原状回復しなければいけない範囲とは
一般的な住居の場合、経年劣化が認められる部分に関しては貸主であるオーナーが負担することとなっています。
ですが、オフィスや店舗の場合は、全て借主負担が原則となっています。
※契約内容により異なる。
壁やカーペットに汚れや劣化が見られる場合、原状回復工事と合わせて張替えなどの必要もでてきます。
全ての作業がどれ位かかるかを逆算して退去日や原状回復工事の日程を決めるようにしていきましょう。
慌てない為にも契約内容を確認しよう。
原状回復の範囲や、期限などは全て契約書に記載されています、
直前になって慌ててしまったり、いらぬトラブルを招かないためにも、しっかりと契約内容を確認しておきましょう。